正義の味方、デラックスファイター

金持ちセレブで守銭奴だけど、正義の味方

鷹の爪は悪の秘密結社、そして目的は世界征服ということなので当然それを阻止する為に対抗する正義の味方というものも存在しています。その正義の味方である『デラックスファイター』についてここでは詳しく紹介をしていこう。先ほどから幾度となく名前を挙げているので何となく、というよりすでに作品を見ている人であるならもはや存じ上げているようだが、この正義の味方と称されているヒーローが、某作品の紐ヒーローと酷似している事がよく分かる。名前はあえて下げておくが、筆者もこの鷹の爪のことを見ていくとあの作品と非常によく似ている部分がありすぎるだろうこれはと思うことが多々ある。

ただ違うところもある、別に普段から全身タイツのマスクを付けている変質者というわけではないのだが、そもそもこれで本当に正義の味方でいいのだろうかとその存在さえも少々疑ってしまう人格をしているため、何かと問題を引き起こすこともあるのではないだろうか。というより、正義の味方というフレーズに対して憧れなどを抱いている子供たちがこのヒーロー像を見てしまうと明らかに幻滅する、またはこんなヒーローもいるのではないだろうかと勘違いをしてしまうのではないだろうかと思ってしまう。そんな問題大有りと思われているデラックスファイターのことを紹介していこう。

家は超豪邸、何よりもお金優先

デラックスファイターはその能力も確かにデラックスなわけだが、身分的な意味でもデラックスなのだ。彼はデラックスカンパニーという会社を経営している社長で、自宅は高層ビル以上の全高となっている豪邸に住んでいるなど、いわゆるセレブなのだ。どうして正義の味方などとしているのだろうと思うのだが、それはアメコミで出てくる往年のコウモリヒーローの例を挙げれば納得も出来るところだろう。とはいえ、そんな素晴らしい黒尽くめの正義の味方とは、あまりにもかけ離れた存在なのがこのデラックスファイターなのだ

何を隠そう、鷹の爪の所業をみればいかに命乞いをしていても問答無用で必殺技である『デラックスボンバー』を問答無用で放つのだ。こうした問答無用の行動に翻弄されないためにも鷹の爪では事前にアジトを破壊されないようにと示談交渉に移ろうとするのだが、その際にデラックスファイターが納得するような内容でなければ、そこでも問答無用で殲滅されてしまうのだ。とはいえ、例え条件に納得したとしても、最終的に吉田くんがいらぬ余計な一言を付け加えてしまったことで攻撃されて終わる、というのがこの漫画特有のオチのつけ方となっている。

こうした経緯もあって、デラックスファイターは鷹の爪のアジトを把握していることもあって話が進行して行くと勝手に来て食事とビールの提供を要求し、従わなければそこでも必殺技を繰り広げるなど、もはや暴君そのものだった。ここでも某作品を彷彿とさせるような展開となっているのが気になるが、まぁいいだろう。

このように何よりも金銭的な利益を常に優先順位を高くしているのだが、基本傲岸不遜な性格をしているので気に入らないことがあれば、例え相手が子供や老人であったとしてもデラックスボンバーを繰り出すという大人気なさがあったりする。さらに正義の味方のくせに命の危険が伴う仕事であれば断る、他人に押し付けようとする行為を日常茶飯事的に行っているなど自己中心的な性格が目立っている。また正義の味方ということを完全に忘れた行動をすることもあり、自分の立場が悪くなったりした場合には人質を取ったりデラックスボンバーを使用して脅迫する、または倒れた敵に対して追撃を加えるように暴行するなど、もはや正義という言葉を平然と使っている事は風上にも置いておけないような卑怯な行動を取ることもある、吉田くん曰く人間のクズとも言えるような人間性を持っている。そのためか、敵である鷹の爪からは呆れられている、菩薩峠くんを始めとする作中で登場する子供たちには嫌われているなどどうしようもないのだ。

本当に正義の為に戦っているのだろうかと疑問に思っていると、劇場作品においてついに正義とか言いつつ『実は気分で戦っている』といった本音をぶちまけるなど、その性根が腐っていることを暗に証明してしまうなどのあっけらかんとした態度を見せて周囲を呆れさせている。もはや笑うに笑えない正義の味方を気取っている守銭奴な中年のおっさんなだけだったりする。

しかし昔、総統と始めて出くわした当初においては若さと満ち溢れている慈愛の心からまさに正義の味方らしい行動をしていることが語られているなど、始めから人格そのものが歪んでいたわけではないようだった。もしかしたらストレス社会の歪みと、理想だけでは生きていくことができないということを悟ってこうなってしまったのかもしれない。どの道本当にありえそうな展開なので、正義の味方は出来るのであれば理想の姿を保ちつつ成長という名の月日を重ねて言ってもらいたいところだ。

実は友達と思っている?

無双の強さを誇っているデラックスファイターは長年鷹の爪と、その死闘を計23年間という時間を過ごしている。もはやここまで共に同じ時間を過ごして顔を見合わせていれば通常はどこかで和解して友達としての関係が成立していてもおかしくない年数だ。ただ総統はどちらかといえば人格者、デラックスファイターはある意味暴虐の限りを尽くしている、性質的にどちらが正義なの歌堂かも見失いそうになる。総統も世界征服を目的として活動しているが、その目的は誰もが笑顔でいられる世界を作るというものだ。これでデラックスファイターが世界を平和に導いたらどんな世界が作られるのだろうと、少し空恐ろしくなってしまう。

総統とデラックスファイターはお互いに敵対同士だが、もはや勝手したたる何とやらといわんばかりにデラックスファイターは鷹の爪のアジトに押しかけている。そして何食わぬ顔で食事を横取りしているなど行動が目に余る時もあるが、それもこれもデラックスファイター自身に友人と呼べる存在がいないのではないだろうかとも考えられている。

それもそうだろう、こんな性格をしている友人を誰が欲しいと思うのだろう、鷹の爪もどちらかといえば迷惑しているはずなのだがそういう訳にも行かないだろう。ただちょっとした事情で鷹の爪が活動を停止するようなことになったら、アジトに訪れて不安になったり、泣き出してしまうなど、何処となく友情を抱かせるような描写もあるが、恐らく彼だけが感じていることだろうと筆者は考えている。総統としても、吉田くんやレオナルド博士、フィリップくんにしても、むしろ友人とは思っていないだろうとは考えている。菩薩峠くんに至っては論外としておこう。

気になる素顔は

デラックスファイターといえばマスクを常に装着していることだろう、どういう素顔をしているのだろう時になる人もいるだろう。正義の味方なのだから素顔を曝すこともないだろうと考えている人もいるかもしれない、ただデラックスファイター自身としては見せることに抵抗感もないのか、鷹の爪の団員達と温泉に出向いた際にはあっさりとその素顔をさらけ出しているのだ。見た目としてはダンディズムな顔つきをしているのだが、少々頭の加減具合が後退してきているところは本人としても気にしているところといった具合だった。

一時期は本気で

デラックスファイターは一時期本気でヒーローを辞めようとした時期もあったのです。それは突如として正義の味方の鑑ともいえるようなヒーロー『パーフェクトベストマン』が登場したことによって、もはや言うまでもなく人気が圧倒的に低迷してしまい、何とか持ち直そうと鷹の爪に八百長で銀行強盗をさせるという小細工を仕掛けようとした。しかし襲撃した銀行にはすでに本物の銀行強盗がおり、鷹の爪はもちろん、デラックスファイターも人質として捕まってしまい、パーフェクトベストマンに助けられてしまうという恥を曝してしまう。

その後本気でスーパーマン家業を廃業して喫茶店経営を行うも、それを見かねた総統の説得によりもう一度ヒーローとして活躍することを決心するのであった。とは言っても本質的に何も変わっていないのでなんとも言えない。

コレを本気でヒーローと称していいのだろうかと悩みたくなるが、まぁコメディの形としてはありなのかもしれない、と綺麗にまとめる形でこの場は筆を納めておこう。