マッドサイエンティスト、レオナルド博士

熊ではないよ、博士だよ!

鷹の爪では総統と吉田くんの次に忘れてはいけない存在が一人いる、それは鷹の爪屈指のマッドサイエンティストでもある『レオナルド博士』だ。年齢40歳の自称人間と称している熊さんだが、本人に熊という言葉を使うと脊髄反射の如く襲われてしまう。その際に、

『お前はディナー、俺のディナー!』

という言葉と共に噛み付かれてしまう。フィリップも同様に熊という言葉を言ってしまったということで噛みつかれてしまうが、総統などの制止によって命を落とすまでは行かなかった。本人曰く完全に人間と語っているのだが、その行動の中にはメス熊に求婚したり、川で鮭を取ったりするなど行動からすれば完全に熊を連想させたりしているのだが、いつしか鷹の爪の中で熊ということをいうのは禁句として取り扱われるようになっている。

マッドサイエンティストらしく、非常に腹黒な性格をしていることもあり、特に金銭的な事情が絡むのであればデラックスファイターの仕事を受けるなどもしているほどだ。鷹の爪に所属しているのだが、基本的には外部スタッフとしての位置づけになっているため、金払いのいいデラックスファイターは良い上客として見なしている。しかしそうした行動の結果として鷹の爪全体が被害を被ることになってしまうのだが、技術的な面において博士なくして鷹の爪は成立しないと考えられている面もあるため、基本的にフィリップと違ってお咎めそのものはない。

時に物語の進行上において、若返ったり年を取ったりするなどの肉体的な変化をきたすようなことがあれば、何故かパンダや白熊、蛹、3D格闘ゲーム風の熊になるなどの身体変化が見られている。また基本的にアニメ作品の中の定番としてなのか、一度食材として跡形もなく食されるという若干ショッキングな展開を見せるが、残骸が集まって再生をするなどのすでに人間の能力ではない力を発揮している。但し大きさは小さいままとなっていたが、いつの間にか戻っているなどの不思議展開が巻き起こっている。謎多き博士だが、その愛らしい容姿があればそれだけで満足と考えている人は多いのではないだろうか。

作り出す発明品は、もはや錬金術

そんな鷹の爪において必要不可欠となっている博士の発明品の実力はいかがなものなのかというと、それはすでに発明というものの類を超えている。何せこの材料でどうしてこのようなものを作り出すことが出来るのだろうというものを生み出しているからだ。その例を少し挙げてみよう。

  • 100円ショップで買ってきたモノで宇宙船を製作
  • カレーライスからスクーターを製作
  • 不法投棄されたゴミから高性能ロボットを製作
  • ティッシュペーパーから原子炉を生成
  • 晩御飯の残り物から駆除不可能なコンピュータウィルス

といったものを作り出している、いたって普通にだ。研究者として長年怪人製造の研究に携わっており、低コストで容易な怪人開発を可能にするなどその道においては権威とも言えるような驚異的な技術、もとい錬金術を使用することが出来る。もしも博士が今の時代ではない古代の時期に存在していたら、それこそソロモン王もびっくりするような技術をたくさん生み出していたとして歴史上の偉人として崇められるであろうとなどと、少しばかげたことを考えてみる。

フィリップ並みの最強エピソード

そんなレオナルド博士は見た目に似合わないべらんめえ口調ということもあり、非常に男らしい性格をしていることが何よりも特徴的だろう。そんなレオナルド博士は特に女性に対しては非常に紳士的で、なにより自分のことを騙そうと近づいてきた女性でさえ、その真意を把握した上で接するという何このモテ男っぷりといわんばかりの行動力を見せ付けている。さらには、そのモテモテっぷりはその他の地域でも同様で、なんとあちこちに現地妻を要しているなどの豊富な恋愛エピソードを披露することもある。

また作中で総統や吉田くんが何かと博士にこうした発明品はないかと尋ねてくるとそれに合わせて作って披露するなどをしていたが、物語が進行して行くとまるで未来でも見通していたかのように待っていたかのごとく『そういうと思って』の一言の後に、2人の要求をそのまま具現化したようなマシンを提供するなどをしているのです。それに対して吉田くんの『博士天才過ぎー!』という掛け合いが定番と化しつつあった。ただあまりにも用意が良すぎるだろうということもあって、見ている側としては本当にそういう事を見越して作っているのだろうか、もしくは博士が内緒で未来を見通すことができるような発明品を開発して、それに沿って製作しているのか等、憶測としては数え切れないほど存在している。

博士としてはもちろん素晴らしすぎる能力を有しているわけだが、時には吉田くんと並んで少しお茶目なことをしているときもある。それはデラックスファイターをもてなすときがあった際には、2人でメイド姿となってもてなそうとするなどがある、結果的には攻撃をされて没となるわけだが、そういう意味ではレオナルド博士も吉田くんと同系統のキャラなのかもしれない。そういう意味ではこの濃すぎる博士と何かとトラブルを招いてくる吉田くんに振り回されている総統は苦労しているのだろうなぁと、同情の意を傾けたくなってしまう。

プロメテウスの宮殿って何よ?

鷹の爪に所属しているレオナルド博士にこうした科学技術力、黙って見過ごしているような人ばかりではありません。劇場版作品の中では時として博士が技術協力を依頼する為に半ば拉致同然で兵器開発を依頼されることもある。それもそうだろう、何処にあるモノでいきなり原子炉や宇宙船といったものをあたかも当然その材料で出来てしまうといったような技術を披露されては、鷹の爪ではなくても放っておくことはできないはず。

しかしどうしてこのようなことが出来るのだろうと考えられていたが、それは博士の出生に大きくその秘密が隠されていたのです。博士は元々『レオナルド・ダ・ヴィンチ』の子孫となっており、そのヴィンチ家が一族の秘匿としてきた叡智の根源でもある『プロメテウスの宮殿』という、求めている情報をその時に必要なだけ引き出すことが出来る能力を有しているからこその技術だったわけだ。神の所業といわんばかりの能力を平然と使用しているわけだが、それを悪の秘密結社の1つ、ひいては博士個人の資産に還元されているというのは少々使い方を間違っているのではないだろうかと考えたくもなります。とはいえ、鷹の爪は元々悪党の集団なんだよねと考えれば、そういう行動も容認できるのかもしれません。

プロメテウスが人類の為に火を与えたことで揶揄されている科学技術、そんなプロメテウスの名を冠した叡智を持っているからこその所業だったというわけです。単純な閃きでそこまでの事が出来るのであれば、もはや本物だろう。とはいえ、錬金術師でしたというようなオチがつくことを望んでいた筆者としては少々残念かもしれない。折角のコメディなのだから博士が格好良く錬成するような場面が合ってもいいのではないだろうかと思うのだが、それはそれで予算的なものが絡んでくるので不可能なのかもしれない。だからこそのチート能力なのかもしれない、とは言っても結局博士も規格外というわけなのに変わりはないということだ。