鷹の爪総統

優しいけど、暴走しがちの団員に振り回されている総統

鷹の爪に登場するキャラクターたちも非常にユニークすぎる登場人物となっています。正直これは本当にありなのだろうかと疑問に思うところもありますが、そういった点も含めて人気なのかもしれません。そういえばここで気づいたのが、そもそも鷹の爪団って何なんだろうということを話していませんでしたね。ではここでそんな鷹の爪団についての話についても触れてみましょう。

鷹の爪団は総統によって作られた悪の組織だが、世界征服をする目的としては通常の悪の組織の理念とは程遠い、理想郷ともいえるような世界を作り出そうとしていることを信条としているのです。

  • 人と地球にやさしい世界征服
  • くだらない国境を取り払って、世界を1つに結ぶことで、疑いやいがみ合いや傷つけあうことなく、格差を無くし、誰の子供も自分の子供のように愛する世界にするための世界征服

としている。そしてその理想を実現する為に以前までは資金は十分なほどに存在していました。現在の鷹の爪となる前にデラックスファイターの攻撃で壊滅的ダメージを生じてしまったため、現在では自転車操業の如く、赤字続きの日々を強いられることとなる。一時期は住んでいた結社のアジトを借りていたアパートを追い出されてしまうほど、財政が困難になっている。とはいえ、それがひいては個人資産に繋がっているわけではないので、中には非常に贅沢かつ裕福な暮らしをしているなどの開きが存在している。

世界征服をしながら、常にお金儲けを優先して行うようにしているところもある。しかし結局最後にデラックスファイターに倒されてしまう結果になってしまうので、何かと赤字を背負うことになる。またこの正義の味方がアジトに来ては食料などを勝手に食い荒らしているなどの素行を見せているので、何かと不自由を強いられてしまうこともあるなど、基本的についていない。

そんな鷹の爪を指導しているのが総統の『小泉鈍一郎』だ。

主人公であり、何かと苦労人気質を感じさせる

小泉鈍一郎という少々紛らわしい名前をしているので一般的には総統の名前で通るのでこちらを使用する。総統は栃木県出身の日本人で、文字通り鷹の爪団のリーダーを務めている総統です。前身の黒い爪団、さらにその前から世界征服に向けた活動を行なっており、デラックスファイターとは総統が世界征服を目指し始めた頃からの付き合いとなっているので、ある意味では親友といってもいいのではないだろうかという関係を築いている。

暴走気味の団員達の保護者代わりとしても機能しており、常識的な行動を取る事の少ない団員達の中ではまだまともな常識人としてのポジションに立っているので、基本的に突っ込み役に回る事が多い人物となっている。容姿こそどこぞの独裁者を連想させるような格好をしているものの、その実内面的な性格としては非常に涙もろい性格で、お世辞にも気の強い性格とは言えないほとである。常識人であり、なおかつ暴走する団員達のストッパーとしても機能することもある。

元来優しい性格をしているせいか、明らかに世界征服をするには向いていない気質をしており、自身に身の危険が迫っているときに上げる命乞いの言葉としても、『優しく殺して~』と叫んだり、『キリングミーソフトリー』など自暴自棄納弱音を吐くなど、またピンチなどに陥ったときの台詞としても『わしらは気のいい歌の大好きな世界征服組織だけなんです』などと言う始末だ。

どうしてこんな人が世界征服をすることになったのだろうと気になるところだが、それは総統がたまたまかつて在職していた仕事の時のことが大きく起因している。

総統の過去、そして現在

総統はかつてアメリカのコピー機法人にて在職していたところ、納品の際に訪れたNASAへ出向いたときに何故か職員からシャトル内の不足機器の取り付け作業員と勘違いされたことで、無理矢理スペースシャトルに乗せられてしまい、キラー衛星を目撃してしまうという展開になってしまう。その折に鷹の爪の理念となっていることを思いに世界を征服しようといたったという。その頃はすでに結婚しており、世界征服をするとの意志を妻に告げたところ離婚を切り出されてしまったというが、しょうがないだろう。

その後世界征服への足がかりとして現在の鷹の爪の全身となる組織をいくつも設立しては、その都度デラックスファイターに潰されるなどの被害を被ることになる。この当時。まだ総統が世界征服を始めようと決めた当初はひげが生えていなかったなどの若々しい姿で、おまけに組織には現在総統を含めた5人しか存在していなかったが、多数の戦闘員が在籍しているなどそれなりに大掛かりな組織として機能していた。そんな人員も冷血無比ともいえるような守銭奴である正義の味方によって壊滅の危機にもたらされるなど、世界征服そのものはまるで進展してないという状況だった。

今でこそ資金難に追い込まれているなどの生活を強いられているが、かつては戦艦などの平気を建造するなど活発に活動をしていたが、どこぞの物騒正義の味方の活動で破壊されつくされてしまったため、現在のような赤字状態が継続している。

実は地球人ではなかった

そんなこんなでいつか自分が理想としている世界を作り上げる為に世界征服に尽力していた総統だが、話が進む毎に色々とおかしなことが判明する。まずは本名だが、これは本編では一切明かされていないということだ。しかしそれでも本名は『小泉鈍一郎』というのだからどういうことなのだろう。この本名はツイッター上で公表するという、もはやアニメの世界ではないところで発表するという荒業を繰り広げてしまった。シュールを超えて前衛的過ぎる活動と瞬時に思ったことです。

その他、コピー機メーカー法人で働いていた前の話で、その時にもすでに別の会社で勤務を行っていたが、社長夫人を見て『水餃子に似ている』といってしまった為に解雇されるというエピソードも持っている。暴言なことに変わりはないのだが、水餃子に似ている人というのは一体どんな人なのだろうか、ちょっと気になるところだ。

さらに劇場五弾において、総統はそもそも地球人ではなく異星人であることが発覚する。元は地球よりはるか彼方、銀河系で最も文明の発達が進んだ惑星トリドンにおいて誕生したトリドンの王子であることも判明するなど、話が広がりすぎている感がむき出しだった。若いころにその事実が判明していればまだいいが、すでにおっさんになってしまったので今更王子という柄でもないだろう。そもそも地球征服ということも叶えていない時点で、その星にかえるということも考えていないあたり、何だかんだで地球には愛着というものも抱えていることなのだろう。愛すべき総統は、それ以上に地球を愛しているのかもしれない。