鷹の爪の契約社員

見た目はがっしりしているけど、中身はか弱い、その名もフィリップくん

恐らく鷹の爪の中ではかなり不憫な立場にいるであろう人だ、『フィリップ』と呼ばれるこの人は何かと鷹の爪の活動時において振り回されるような立場にいることが特徴的だろう。吉田くんとはそれなりに古い付き合いをしていることもあるが、島根県から上京して仕事を探していると無理矢理吉田くんに鷹の爪団に入団させられてしまう。立場的には契約社員という、雇用形態が成立しているのだろうかと一瞬思ってしまいたくなるが、どちらかといえば鷹の爪団の中では最も立場的には低いところにいる。

見た目的にはスキンヘッドでがっしりとした体型に両腕にはタトゥーが彫られているなどいかつい容姿をしているが、その実本当はマイクを使用しないと話すことが出来ないという小心者いうことだ。ただ生来彼はそんな内気な性格をしていたわけではなく、学生時代に至っては盗んだバイクで走り出し、信じられる大人との逃走を繰り広げるなどの破壊活動を行なっており、さらに中学時代にはすでにリーゼントにしているといったいかにも典型的な不良として君臨していた。それは子供の頃からすでに頭角を現しており、ガキ大将として君臨していたというエピソードもある。それがどうしてここまでになってしまったのかについては謎である。

付けているマスクには何故か爪ではなく『瓜』と書かれているが、これは吉田くんが書き間違えてしまったのだが本人はその事も含めて付けている。といっても本当は訂正を求めたいところなのだが、成人してからの性格急変の為に気が弱く意見が出来ない立場にいる。そのため総統を含んだ全員からはダメなやつという烙印を推されてしまうなど、著しく不遇な立場にいるある意味可哀相な人だったりする。

ヒーロー願望が強い、けどそれが元で

鷹の爪に所属していること、そして昔はそれなりに名を聞かせた不良だったこともあって悪の秘密結社に馴染んでいると思われていたが、その実は正義の味方にあこがれているという側面を隠していた。特に宿敵でもあるデラックスファイターという、崇拝の対象が間違っているのではないだろうかと思いたくなる相手を見て、いつか自分も正義の味方になりたいという願望を持っている。そしてそんな願望をかなえようと夢の中でデラックスフィリップとして、正義の味方として活動している夢を見ていたのだが、それを鷹の爪の博士に開発された夢覗き機で総統に見られてしまったことで、鷹の爪を首にされてしまうという展開に陥ってしまうのだった。

その後はピザ屋や100円ショップ、大家の手下といったようなアルバイトをして生活をしていた。そんな折に鷹の爪が行なった制服活動の一環として、神経新型ガスをばら撒くテロ活動を行なったことで捕まってしまった総統と吉田くんを助けたことで、鷹の爪に復帰することが出来た。とはいえ、鷹の爪に復帰しても正義の味方として活動することそのものは諦めていなかったりする。

ただある時期に総統代行に任命されたときには、団員全員に向かって解雇を告げる発言をしたところ、望みどおりといわんばかりにフィリップ一人が再度クビとなってしまう。その後再びアルバイトで生計を繋いでいると、そこで店長に任命されて業績を上げたことで部長への異例の昇進を果たすこととなり、さらには『フィリップDEATHホールディングス』という会社社長に就任し、さらにアルバイト時代に知り合った女性と結婚するなど、鷹の爪を辞めた途端に勝ち組への怪談を上り始めるというシンデレラストーリーを繰り広げることになった。そうした経緯もあって現在では鷹の爪の大株主となっている一方で、常に資金繰りに苦しい鷹の爪には援助というなのハゲタカを食らっているので、辞めたからといっても常に共に行動しているあたり、何と言いように利用されている感が出ているところが悲しくなってくる。やはり作中で一番哀れなキャラクターの異名は伊達ではないかもしれない。

半霊半人という、もはや人ではない

ただフィリップさんはこうした社会的な成功を手にしている反面、鷹の爪に所属しているときに自身の身にある変化をきたしている。それはテレビシリーズ初期において、老化マシンに入った際にはフィリップだけが墓石となってしまい、さらに墓石に刻まれた年月日と共に劇場版で墓石となってしまうのだった。また、劇場版二作目以降においては、鷹の爪の博士にスイッチ1つで幽霊になったり人間になったりすることができるリモコンが開発されてしまい、都合の良い時人間に出来る『半霊半人』にされてしまうのだった。この半霊半人という特殊すぎる体質を妻に結婚前に告白するとあっさりと受け入れられるなど、さして私生活に問題をきたしているわけではなかったということだ。

こうした幽霊になれるという体質を手に入れてしまったことで、作中では相変わらず不遇の扱いを受けることとなってしまい、嫌なことをたくさん経験するなどの弊害を引き起こしてしまっている。時には幽霊であることも役立つことがあると総統に勧めたりもするが、あしらわれてしまうなどの扱いを受けてしまうため、結局彼の立場が劇的に変わるといったことはない。

実は・・・・・・

フィリップという名前そのものも気になるかもしれないが、それ以上に彼にはある重大な事実が隠されていることが物語が進行して行く中で判明する。その驚愕するような真実とは、なんとフィリップは15年前、総統と生き別れた実の息子である『岡本和夫』であることが判明するのだ。そんな彼は15年前、元々内気な正確によく合っている外見をしているが、そこへ突如として現れた宇宙人によって体を改造されてしまったことで、現在のようないかつい体格へと変化してしまったというのだ。何だろう、父親に生き別れて宇宙人に体を改造される、その後父親と再会するもあくの秘密結社に所属してもっ彼の境遇といったものは何一つ変わることがないというのは悲しすぎるだろう。

そもそもどうしてこのような外見の変化をきたすことになってしまったのか、実はここでは吉田くんが大きく関係していることが理解出来る。宇宙人と遭遇した際、そこには吉田くんと共に敢行ボランティアを行っていたが、そこに宇宙人が現れてしまい満足させることが出来ないと食べられてしまうといったハプニングが起きてしまう。無事に帰る為に宇宙人に島根県を案内することになるが、ともにどうこうしている吉田くん、そして宇宙人から一方的にひどい目に合わされてしまうなど、この当初からすでに弄られキャラを確立させていた。結局最終的には姿が豹変するような改造を施されてしまうのだった。

作中では一番の真面目キャラとなっているが、扱いがどうしても虫けらみたいな扱いをされているので見ていていたたまれない気分になってしまうのだが、そこが面白いところとして見ていくのもいいかもしれない。